今日も一日、元気で頑張ろう!
店のこと
2012年06月30日
5月2日のブログに書きましたが、フェイスブックを始めて、2ヶ月が過ぎました。
フェイスブックというのは…、
ごく簡単に説明すると、自分の素性を明かしたうえでインターネット上に登録し、承認し合った者同士が情報を送受信できる仕組み、というのでしょうか。
起業家セミナー仲間から恐る恐る始めた小さな輪が、友達の友達は友達方式で、少しずつ大きな輪に広がりつつあります。商売上、必要に迫られて始めたつもりが、私自身がすっかり楽しんでいる状況です。
各方面で活躍されている皆さん、夜もお元気ですが、朝もお元気。仕事前の早朝から書き込みをされている方も。
締めくくりは、
みなさん、今日も一日、元気で過ごしましょう。
なんて言葉が多いです。
決まり文句のような言葉ですが、書いた方の笑顔やお仕事ぶりが目に浮かび、読むたびに心に響きます。
何年前からでしょう、いつの頃からか、私は毎朝、心の中で
今日も一日、元気で頑張ろう!
と唱えるのが習慣になっています。
辛いときほど、心の中で拳を突き上げて、声高に叫んできたように思います。
人からは「いつも元気やね」と言われ続けて何十年。
ちゃうねん、ちゃうねん…、
と心で思うも、この言葉の効果だったのかもしれません。
今日も一日、元気で頑張ろう!
店を始めた今、やっぱり、毎朝、そう心で唱えて一日をスタートしています。
以前と違うのは、フェイスブック仲間の皆さんの声が、ハミングのようにかぶさっていることでしょうか。
デジャブ
店のこと
2012年06月10日

開店から3ヶ月近くが過ぎました。
少しずつお馴染みさんが出来つつあり、その中にはご近所の高齢の方も。
杖を突きながらや、手押し車を押しながら来られては、店内の椅子に腰掛けてしばしお喋り、なんてこともよくあります。
ふと、この光景、どこかで見たような、と不思議な思いに駆られることがあります。そんなこと、あるわけないしなぁ、あぁ、そうそう、開店前に思い描いていた光景やんと思い至り、さらに不思議な思いに…。
じゃこ山椒も塩昆布も、スーパーマーケットに行けば手軽に安価で買うことが出来ます。高齢のお客様にとっては、日々の買い物のついでに済ませれば便利なことでしょう。
それでも「これは、やっぱり、あの店で…」そう思って足を運んでいただける店でありたい。味はもちろんのこと、そこでのお喋りがまた楽しい、そう思っていただける店…。構想中に私が思い描いていた店の光景です。
そのままの光景を、今、目の当たりに出来て幸せに思っています。
写真はご近所の玄関脇の紫陽花です。こんな季節になっていたのかとビックリ。
店作りに奔走し始めた去年の秋以来、紅葉も桜も味わうことなく過ごしてきました。
また少しずつ、季節の移り変わりを楽しむ余裕を持ちたいと思います。
この道を 通る日いつも 豆腐買う
店のこと
2012年06月02日

うちにご来店くださるお客様の半数近くは他府県の方でしょうか。観光の方がほとんどですが、なかには京都の病院に通っているという方が時々いらっしゃいます。
近郊から月に一度通院しているという方、遠方のため京都に部屋を借りているという方、なかには入院中で外出許可をもらってきたという方も。
ご本人は食事制限があり食べられないけれど、家族にと言って、じゃこ山椒を求められる姿に、かける言葉が見つかりません。
今はもう亡くなった私の実母は、長年、入院生活を送っていて、私は一人、慣れない運転で面会に通いました。
私が娘であることをとうに忘れた母に会うのは気の思いことでしたが、途中に美味しい豆腐屋さんがあり、帰りに買って帰るのがせめてもの慰めでした。夏には冷奴、冬には湯豆腐にして食べた豆腐は、美味しくも切ない味でした。
「おいしい、おいしい」
と、ことさら声に出して食べていたように思います。
病気は本人にとっても家族にとっても辛いものですが、そんななかでも人はちょっとした隙間に楽しみを見つけられるものなんですね。
この道を 通る日いつも 豆腐買う
思いのままを五七五にして新聞の川柳に投稿したところ、佳作に選ばれた、なんてことも。ビギナーズラック、ってやつです。
決して楽しくはない病院通い、それでも皆さん、なにかしら楽しみを見つけられている様子がうかがえます。
写真は近くのスーパーの軒先で見つけたツバメの雛。たくましい生命力、あやかりたいものです。
つるやのサラダパン
店のこと
2012年05月20日

3月21日のブログで書いていますが、私、滋賀県の湖北、木ノ本の観音様が大好きなんです。
地下鉄の駅を降りて竹屋町通りを店に向かうとき、正面に西国三十三カ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」が見えます。毎朝、心の中でそっと手を合わせ、木ノ本の観音様のことを思います。
またゆっくりと訪ねたいと思いながら、まだ時間がつくれずにいます。
私が木ノ本好きなことを知る友人が、きのう、木ノ本までドライブしてきたと、店にお土産を届けに来てくれました。袋をのぞくと、「つるや」の「サラダパン」が!
木ノ本の北国街道沿いに古くからあるパン屋さんの名物パンです。少し甘めのコッペパンの切り目にマーガリンが塗ってあり、そこにマヨネーズで和えた刻んだたくあんが挟んであるんです。そう、漬物のたくあんです。
パンにたくあん、なんてアバンギャルドな取り合わせでしょう。知らずに初めて食べたときは仰天しましたが、これが病み付きになる美味しさなんです。
久々に食べたつるやのサラダパンは変わらぬ美味しさで、
「ああ、これこれ」
と、うれしくなりました。
風情ある街道の佇まいや、昔懐かしい雰囲気の店内の様子まで目に浮かぶから不思議です。
「しののめ 寺町」も暖簾分けから2ヶ月。
馴染みのお客様が、ご試食用のじゃこ山椒を一口召し上がり、
「これこれ、この味」
と言ってくださるのを聞くと、ほっとします。
そして、お客様がよく仰るのが、
「このあたり、風情のある街ですね」
という言葉。
変わらぬ美味しさを。
そして、うちのじゃこ山椒を召し上がっていただくとき、寺町の風情ある街並みを思い出していただける。
そんな店になれる日を夢見ています。
いまわの言葉
店のこと
2012年05月16日
開店して今日でちょうど2ヶ月が経ちました。一軒の店を軌道に乗せることの難しさを痛感しています。当たり前といえば当たり前のことですが。
「自分で自分をほめたい…」
と言ったのは、マラソン選手の有森祐子さんでしたっけ。
42,195kmを走り終え、メダルを獲得したのですから、日本中が納得の喝采を送ったものでした。
「私、結構、頑張ってるんやけどなぁ」
と思うこともありますが、仕事もプライベートも、なにぶん結果が出ないことには自分をほめるわけにいきません。叱咤激励ばかりの毎日です。自分をほめられるような日が、いつになったら来るのやら。
それでも人生最後の日には、結果はどうあれ、自分をほめようと決めています。
渾身の力を振り絞り、「ようやった!」と自分に声をかけてやりたい。
その日まで、不本意な途中棄権をしないよう、時には歩いたり、給水したりしながら、ゴール目指して邁進していく所存です。