サクラサク

店のこと

2012年04月02日

開店祝いにと本当にたくさんのお花をいただきました。

一生分、いえ、来世、来々世分…、それでもあり余るほどのお花で、ありがたいかぎりです。

生花のアレンジメントは枯れ始め、胡蝶蘭などの鉢植えのものだけになりましたが、まだまだ店内花盛りです。

なかでも苔玉の桜が、今満開で、お客様の目を惹いています。

粋な贈り物の主は、先斗町の居酒屋さんです。

夫が独立するか留まるか五分五分のとき、たまたま府民新聞で「起業家セミナー受講生募集」の記事を見つけました。無駄に終わるかもしれないと思いながらも、もしもの時に備え応募。結果、講師の先生方、40人近い受講生たちから、大きな助けをいただくことになりました。

桜の贈り主さんはこのときの仲間です。

年齢、性別、分野と様々ですが、皆一様に前向きで、ユニークで、起業に伴うリスクよりも、醍醐味を楽しんでいる様子。それぞれ心に一輪の桜のつぼみを抱いているような、夢いっぱいの人たちでした。

開店はしましたが、まだまだこれから。本当のサクラサクを目指して精進していく所存です。

おきばりやす

店のこと

2012年03月27日

開店して10日ほどです。

「おいしかったよ」と二度三度、いえいえ四度五度と訪れてくださる方もあり、心底ほっとしています。

今日、一人で来られた中年の男性、お勘定を済ませて商品をお渡しすると、

私の目を見てひとこと、

「おきばりやす」と…。

お客様の反応にビクビクし、自分で感じている以上に緊張した毎日を送っているのでしょう。

さりげない言葉でしたが、

なんか…、

とても…、

胸に沁みました。

またご来店くださることを祈っています。

下御霊さん

店のこと

2012年03月25日

今日は寒い一日でした。

そんななか、大きなペットボトルをいくつも提げたお客様がご来店。

下御霊さんに名水を汲みに行かれるとのこと。

下御霊さんといえば、店からほんの数メートル北にある神社です。

地元の氏神様にまだご挨拶をしていなかったことに気づき、帰りに寄ってみました。

鳥居をくぐるとすぐに名水を汲んでいる方の姿があり、本殿脇の大きな紅梅の木が満開でした。

この地に店を構えることが決まって以来、寺町商店会はじめ地元の皆様にはとても友好的に迎えていただき、感謝しています。

「近くに出来てうれしいわ」と、ご近所の方がたくさん来店してくださっています。

5月には下御霊さんのお祭りが盛大に行われるそうです。

新参者の私たちですが、その頃にはすっかり地元に溶け込んで、お祭りに参加できたらいいなぁ、なんて思っています。

ひとり立ち宣言

店のこと

2012年03月24日

巣立ちの季節、晴れ着の親子連れや学生さんの姿をよく見かけます。

私たちもこの春、起業という大きな節目を経験し、開店して9日が過ぎました。

打ち合わせやあれこれ、連日、奔走してきましたが、今は店に詰める毎日です。多くの職人さんや業者さんが出入りされていた店の奥の作業場も、気づけば私たち家族だけ。

開店日に向けて走り続けてきたので、今、ちょっと、祭りのあとのような虚脱感も…。

多くの方に引っぱっていただきながら、ここまで辿りつけましたが、これからは、なんでも私たちで決めていかなければなりません。

暖簾分けという立場、引き継ぐべき部分と、変えていくべき部分を見極めながら、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自分の体力の許す範囲で、私たちらしい店作りを模索していきたいと思います。

巣立ったばかりのヒナです。あたたかく見守ってくださることを切にお願いします。

観音様のお導き

店のこと

2012年03月21日

私は店まで毎朝、地下鉄で通っています。

烏丸線の丸太町駅で降り、竹屋町通りを東に向かって歩きます。

京都は碁盤の目になっているとはいえ、ところどころ行き止まったり、蛇行したりしています。竹屋町通りも寺町通りでいったん行き止まり、その先には西国三十三ヶ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」があります。

右に御所南小学校、左に裁判所の桜並木の通りにさしかかる頃には、真正面にこうどうさんの門が見えてきます。

顔を上げて歩いていると、まるで本堂に吸い込まれていくような不思議な錯覚に陥ります。寺町通りの角まで来ると、観音と書かれた大きな赤い提灯がのぞきます。

私、実は観音様の大ファンなんです。それも、山里のひなびたお寺にひっそりと佇んでいらっしゃる観音様が大好きです。

滋賀の湖北、木ノ本あたりには、こうした観音様が多くいらっしゃり、よく通いました。京都駅から新快速で90分、木ノ本の駅に降り立つと、「観音様のお導き」と書かれたポスターが迎えてくれます。

寺町なんて素敵な街に店を構えられるとは思ってもいませんでした。もしや、木ノ本の観音様たちが、こうどうさんの観音様に引き合わせてくださったのかも、なんて思っています。

起業を決めてから開店まで、本当に短い準備期間でした。忙しさのあまり、家族皆、決して体調はよくありません。

観音様にもう一つお願いが…。

どうか、家族皆が健康でいられますように。

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