におい 匂い 香り

店のこと

2012年03月06日

「においの出る業種は嫌がられます」

店舗物件を探している時、どこの不動産屋さんでもまず言われたものです。

じゃこ山椒を炊く際、やはり醤油や山椒のにおいがたちこめます。私たちにはいいにおいでも、そこは嗜好のもの、嫌なにおいと思う方もあるやもしれません。

そこで改装工事に入る際、なにはなくても、ダクト(換気扇)だけは最大限のものを取り付けてもらうようお願いしました。

改装工事中、様子を通りから眺めていると、あたりからはいろいろなにおいが漂ってきます。パンを焼く香ばしいにおい、ケーキの甘いにおい、そばの出汁をとるかつおのにおい、弁当屋さんの日替わり定食でしょうか、魚を焼くにおい、風向きによってはお茶の香りまで…。

こうしたにおいを嗅いでいると、人の営みが感じられるようで、うれしくなってきます。

そして、今日、我が店舗にも初めてにおいがたちこめました。

うちの二代目、長男が、父親の指南のもと、初めてじゃこ山椒を炊いたんです。

最大限のダクトとはいえ、外ににおいが漏れることもあるかと思います。

「いいにおい」

と思っていただけるよう、修行していくことを祈っています。

デジタル戦争

店のこと

2012年03月05日

うちの家族は皆、アナログ人間です。

数年前、世の流れと、家人達の性格を鑑み、これはもう私がやるしかないと決意。パソコンのハード面を勉強する教室に通いました。

意味不明の文字が並ぶ分厚いテキストと格闘、ついにパソコン整備士2級を取得しました。ずいぶんマニアックな内容でしたが、今になってやっておいてよかったと思うことしきりです。なにしろ起業にWEB対応は必須ですから。

そうは言っても、資格を取っても実践に役立つとは限らないのは、どの分野も同じこと、各種機器と取扱説明書を前に唸る毎日です。

そんな私の横で夫がポツリ。

「やっぱりアナログが一番や」

もおぉ!

遠方より、友来る

お友達のこと

2012年03月03日

狭い店内ながら、壁やコーナーには、なにかアートを展示したいと考えていました。

思いついたのは、アマチュアながら入賞経験豊富な和歌山在住の友人。快く承諾してくれ、今日、高速を飛ばして、大きな額入りの写真を3点、届けてくれました。それは素敵な写真です。

まだ雑然とした店内、とりあえずピクチャーレールに吊った状態なので、お見せできませんが、彼女の作品を一点をご覧下さい。

雨降って、地固まる

店のこと

2012年03月02日

35年前、現在94歳になる母が「しののめ」を創業した時、夫は大学生でテニス三昧の日々。その後、家業に加わるも、創業時のノウハウは知りません。

母の記憶を頼るも、時代は様変わり、右往左往することばかりです。

 そんな中、なにより心強かったのは、創業時からお付き合いのある仕入先の方々からのアドバイスでした。

開店間近の大安の今日、そんな仕入先の皆さんに、改めて開店の報告とお礼に回ってきました。

あいにくの雨でしたが、

     雨降って、地固まる

決して平坦ではなかった独立までの経緯を、今日の雨が洗い流し、地固めをしてくれたようにも思います。

古来より、人はいいにつけ、悪いにつけ、ことわざに思いをのせて、しのいできたのかもしれません。

このところ、しきりに思い浮かぶことわざといえば…、

    捨てる神あれば、拾う神あり

    渡る世間に鬼はなし

です。

まぁるく、まぁるく

店のこと

2012年03月01日

雨の日に店先に置く陶器の傘立てを探していたところ、夷川通りによさそうなものが並ぶ陶器店を発見。

どれがいいかと悩んでいると、店番のおばあちゃま曰く、「いくつか持って行って、置いてしっくりいくものに決めたらええ」

私たちのことを微塵も疑う様子はありません。

お言葉に甘えて、第一候補の角型のものと、第二候補の丸型のものをお借りし、店先に置いてみました。

しっくりいったのは、以外にも第二候補の丸型のもの。

もちろん、陶器店に戻って、ちゃんとお勘定しました。

おばあちゃま、私たちが改めて傘立てを車に積み出発するまで、にこにこ顔で見送ってくれました。

開店準備の忙しさから、イライラしがちなこのごろ、丸い傘立てを見ていると、おばあちゃまが笑顔で「まぁるく、まぁるく」と言っているような気がします。

雨の日のご来店は大変でしょうが、ちょっと、この傘立てに目をやってみて下さい。

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