下御霊さん
店のこと
2012年03月25日
今日は寒い一日でした。
そんななか、大きなペットボトルをいくつも提げたお客様がご来店。
下御霊さんに名水を汲みに行かれるとのこと。
下御霊さんといえば、店からほんの数メートル北にある神社です。
地元の氏神様にまだご挨拶をしていなかったことに気づき、帰りに寄ってみました。
鳥居をくぐるとすぐに名水を汲んでいる方の姿があり、本殿脇の大きな紅梅の木が満開でした。
この地に店を構えることが決まって以来、寺町商店会はじめ地元の皆様にはとても友好的に迎えていただき、感謝しています。
「近くに出来てうれしいわ」と、ご近所の方がたくさん来店してくださっています。
5月には下御霊さんのお祭りが盛大に行われるそうです。
新参者の私たちですが、その頃にはすっかり地元に溶け込んで、お祭りに参加できたらいいなぁ、なんて思っています。
ひとり立ち宣言
店のこと
2012年03月24日
巣立ちの季節、晴れ着の親子連れや学生さんの姿をよく見かけます。
私たちもこの春、起業という大きな節目を経験し、開店して9日が過ぎました。
打ち合わせやあれこれ、連日、奔走してきましたが、今は店に詰める毎日です。多くの職人さんや業者さんが出入りされていた店の奥の作業場も、気づけば私たち家族だけ。
開店日に向けて走り続けてきたので、今、ちょっと、祭りのあとのような虚脱感も…。
多くの方に引っぱっていただきながら、ここまで辿りつけましたが、これからは、なんでも私たちで決めていかなければなりません。
暖簾分けという立場、引き継ぐべき部分と、変えていくべき部分を見極めながら、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自分の体力の許す範囲で、私たちらしい店作りを模索していきたいと思います。
巣立ったばかりのヒナです。あたたかく見守ってくださることを切にお願いします。
観音様のお導き
店のこと
2012年03月21日
私は店まで毎朝、地下鉄で通っています。
烏丸線の丸太町駅で降り、竹屋町通りを東に向かって歩きます。
京都は碁盤の目になっているとはいえ、ところどころ行き止まったり、蛇行したりしています。竹屋町通りも寺町通りでいったん行き止まり、その先には西国三十三ヶ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」があります。
右に御所南小学校、左に裁判所の桜並木の通りにさしかかる頃には、真正面にこうどうさんの門が見えてきます。
顔を上げて歩いていると、まるで本堂に吸い込まれていくような不思議な錯覚に陥ります。寺町通りの角まで来ると、観音と書かれた大きな赤い提灯がのぞきます。
私、実は観音様の大ファンなんです。それも、山里のひなびたお寺にひっそりと佇んでいらっしゃる観音様が大好きです。
滋賀の湖北、木ノ本あたりには、こうした観音様が多くいらっしゃり、よく通いました。京都駅から新快速で90分、木ノ本の駅に降り立つと、「観音様のお導き」と書かれたポスターが迎えてくれます。
寺町なんて素敵な街に店を構えられるとは思ってもいませんでした。もしや、木ノ本の観音様たちが、こうどうさんの観音様に引き合わせてくださったのかも、なんて思っています。
起業を決めてから開店まで、本当に短い準備期間でした。忙しさのあまり、家族皆、決して体調はよくありません。
観音様にもう一つお願いが…。
どうか、家族皆が健康でいられますように。
さよなら、寝台特急 日本海
店のこと
2012年03月18日
このところ、テレビや新聞に目を通す時間もなく過ごしていました。
夕べ、たまたまテレビをつけると、寝台特急日本海のラストランに多くの人が詰め掛けたとのニュースが。大阪から青森を15時間かけて走る夜行電車です。
3年前、この電車に乗ってひとり旅をしました。目的は弘前で「森のイスキア」という宿泊施設を主宰する佐藤初女さんに会うことでした。
その話はまたの機会にするとして…。
ひとり旅大好きな私も、初めての寝台車に少し緊張して乗り込こみましたが、お隣は素敵な老紳士でした。やはりひとり旅が好きな方で、これまで行った旅先での楽しいエピソードをたくさん話してくださいました。
このままずっと電車に揺られながら、話を聞いていたいなと思うほど楽しい時間でした。
できるなら、もう一度会いたいなと、今でも思い出します。
栃木の方ですが、旅好きなら、京都に来られることもあるかも。
うちの店をひょっこり訪ねてくださらないかな、なんて奇跡を夢見ています。
まる!
心と体のこと
2012年03月17日
きのうの開店日にはたくさんのお客様にご来店いただき、ありがとうございました。
行き届かない点も多々あったことと思いますが、また足を運んでくださることを祈っています。
今日は久々に明るいうちに、私ひとり店を出ました。久々に自宅で家族揃って食事らしい食事が出来そうと、帰路、買い物をして外に出ると…。
西のお空に赤いまんまるいものが。
疲れのピークはとっくに過ぎて、クライマーズハイのような毎日。
そんな私に、
「まる!」
って言ってもらったような気がしました。
お天道様は、ちゃんと見てくれている?