佐藤初女さんのこと
素敵な女性
2012年03月29日

ブログを読んだ知人が口々に、「体調、大丈夫?」と聞いてくれます。
ご心配をおかけし申し訳ありません。
忙しさとプレッシャーで、食事がおろそかになっていたせいもあるのでしょう。
生活が少し落ち着いてきたこのごろ、手抜きながらも三食きちんと食べるようになり、体力気力ともに回復してきました。
改めて、食事の大切さを痛感しています。
そこで、数日前のブログ「さよなら 寝台特急 日本海」で触れた佐藤初女さんのことを是非書かねばと思い出しました。
初女さんは弘前在住の90歳(多分)の女性です。
もとは染色を指導されていたのですが、その人柄を頼って多くの人が悩みの相談に訪れるようになりました。そのたびに初女さんはただ話に耳を傾け、ありあわせの食材で料理を作り、食事を共にされていたようです。
険しい表情だった人が、最後には穏やかな表情になって帰っていかれる、その様を見て、「食は命」と実感されるに至ります。
評判が評判を呼び、自宅では手狭になり、岩木山の麓の雄大な自然の中に、宿泊施設「森のイスキア」を建てられ、数名のスタッフの方と共に、全国からやってくるお客様をもてなされています。
どうしても初女さんの作られたお料理を食べてみたくて、3年前に訪れました。
そのときいただいた心づくしのお料理は本当に美味しく、今でも忘れ難い体験です。
「食が進むわ」と、お客様がじゃこ山椒を買い求めてくださるのを見るにつけ、私も食にかかわる仕事に就いたのだと実感する毎日です。初女さんのようにはいきませんが、私もお客様との語らいを大切に、ささやかながら豊かな食を提供するお手伝いを出来たらと思います。
「森のイスキア」の昼食
おむすびは初女さんの代名詞
おきばりやす
店のこと
2012年03月27日
開店して10日ほどです。
「おいしかったよ」と二度三度、いえいえ四度五度と訪れてくださる方もあり、心底ほっとしています。
今日、一人で来られた中年の男性、お勘定を済ませて商品をお渡しすると、
私の目を見てひとこと、
「おきばりやす」と…。
お客様の反応にビクビクし、自分で感じている以上に緊張した毎日を送っているのでしょう。
さりげない言葉でしたが、
なんか…、
とても…、
胸に沁みました。
またご来店くださることを祈っています。
下御霊さん
店のこと
2012年03月25日

今日は寒い一日でした。
そんななか、大きなペットボトルをいくつも提げたお客様がご来店。
下御霊さんに名水を汲みに行かれるとのこと。
下御霊さんといえば、店からほんの数メートル北にある神社です。
地元の氏神様にまだご挨拶をしていなかったことに気づき、帰りに寄ってみました。
鳥居をくぐるとすぐに名水を汲んでいる方の姿があり、本殿脇の大きな紅梅の木が満開でした。
この地に店を構えることが決まって以来、寺町商店会はじめ地元の皆様にはとても友好的に迎えていただき、感謝しています。
「近くに出来てうれしいわ」と、ご近所の方がたくさん来店してくださっています。
5月には下御霊さんのお祭りが盛大に行われるそうです。
新参者の私たちですが、その頃にはすっかり地元に溶け込んで、お祭りに参加できたらいいなぁ、なんて思っています。
ひとり立ち宣言
店のこと
2012年03月24日
巣立ちの季節、晴れ着の親子連れや学生さんの姿をよく見かけます。
私たちもこの春、起業という大きな節目を経験し、開店して9日が過ぎました。
打ち合わせやあれこれ、連日、奔走してきましたが、今は店に詰める毎日です。多くの職人さんや業者さんが出入りされていた店の奥の作業場も、気づけば私たち家族だけ。
開店日に向けて走り続けてきたので、今、ちょっと、祭りのあとのような虚脱感も…。
多くの方に引っぱっていただきながら、ここまで辿りつけましたが、これからは、なんでも私たちで決めていかなければなりません。
暖簾分けという立場、引き継ぐべき部分と、変えていくべき部分を見極めながら、自分の頭で考え、自分の心で感じ、自分の体力の許す範囲で、私たちらしい店作りを模索していきたいと思います。
巣立ったばかりのヒナです。あたたかく見守ってくださることを切にお願いします。
観音様のお導き
店のこと
2012年03月21日

私は店まで毎朝、地下鉄で通っています。
烏丸線の丸太町駅で降り、竹屋町通りを東に向かって歩きます。
京都は碁盤の目になっているとはいえ、ところどころ行き止まったり、蛇行したりしています。竹屋町通りも寺町通りでいったん行き止まり、その先には西国三十三ヶ所巡りの19番札所、通称「こうどうさん」があります。
右に御所南小学校、左に裁判所の桜並木の通りにさしかかる頃には、真正面にこうどうさんの門が見えてきます。
顔を上げて歩いていると、まるで本堂に吸い込まれていくような不思議な錯覚に陥ります。寺町通りの角まで来ると、観音と書かれた大きな赤い提灯がのぞきます。
私、実は観音様の大ファンなんです。それも、山里のひなびたお寺にひっそりと佇んでいらっしゃる観音様が大好きです。
滋賀の湖北、木ノ本あたりには、こうした観音様が多くいらっしゃり、よく通いました。京都駅から新快速で90分、木ノ本の駅に降り立つと、「観音様のお導き」と書かれたポスターが迎えてくれます。
寺町なんて素敵な街に店を構えられるとは思ってもいませんでした。もしや、木ノ本の観音様たちが、こうどうさんの観音様に引き合わせてくださったのかも、なんて思っています。
起業を決めてから開店まで、本当に短い準備期間でした。忙しさのあまり、家族皆、決して体調はよくありません。
観音様にもう一つお願いが…。
どうか、家族皆が健康でいられますように。