心と体のこと
2013年08月11日
私の中の女の子
笑われるのを承知で書きます。
女性はいくつになっても、心の中に小さな女の子がいます。
私が言うのも失礼ですが、高齢でなお美しく魅力的な女性は、皆さんどこか少女のような可愛らしさを残しておられるように感じます。
私は韓国ドラマを一度も観たことがないのですが、年齢を問わず熱烈なファンがたくさんいらっしゃるとか。ジャニーズの追っかけをしている母子の話もよく聞きます。そうした方の話しぶりや表情は、皆、まるで恋する乙女のよう。
あぁ、皆さん、心の中に女の子がいるんだなぁと思います。
私は男っぽい性格と自分で思うし、人からも言われます。ひらひらとした可愛いものは苦手で、どちらかというとシンプルなものが好き。そんな私ですが、そんな私の中にも、それはそれなりに、やっぱり小さな女の子がいます。
心理学的にはインナーチャイルドというのでしょうか。難しいことはわかりません。ただ、とても大切な存在です。気味が悪いと思われる方は、ここで読むのをやめていただいた方がいいかもしれません。(笑)
この女の子、私が悲しんでいると、しょんぼりとうなだれます。
私が喜んでいると、あどけない顔を上げてにっこり笑います。
でも私、いつも自分のことでいっぱいいっぱいで、彼女のことを思いやる余裕がありません。それでも健気にいつも私の中にいてくれる彼女。
自分を大切に、とはよく言われることですが、なかなか難しいもの。慌ただしい毎日の中で、自分のことはないがしろにしがちです。その「自分」を「女の子」に置き換えてみると、案外やさしいことに気づきました。
私の中の女の子がいつも笑っていられますように、そう願っているだけで、自然に自分も笑っていられる気がします。
自分にご褒美、なんて言葉を最近よく耳にします。自分にと思うと二の足を踏むような贅沢なことも、もう一人の自分にと思うと、気前よくなれる。まさに同じ感覚ではないでしょうか。大切な間(ま)です。
写真は奈良に古くから続くお店「遊 中川」さんのタオルハンカチです。先日、奈良に出かけた折に見かけ、魅了されてしまいました。生のままの糸の優しい手触り、無垢な色合い、バンビの繊細な刺繍…、華美ではないけれど、えもいわれぬ可愛らしさが、私の中の女の子の感性にぴったり合ったよう。手にとって飛び切り喜ぶ彼女の姿に、幸せいっぱいの自分を実感した次第です。
彼女が喜ぶことをいっぱい体験できるよう、彼女が喜ぶものを惜しみなく与えられるよう、そんな自分でいたいなぁ。というか…、ただただ一緒に幸せに暮らしていきたいなぁと、可愛いタオルハンカチを眺めながら思ったこのごろでした。