アートなこと
2023年02月22日
Superflyのこと
前回のブログ 大晦日の中で、昨年末のNHK紅白歌合戦の登場歌手について触れています。そのうちのお一人がSuperfly(スーパーフライ)。写真の女性です。彼女が歌われたのが「Beautiful」という曲でした。
記憶が定かでないのですが、司会の方が「女性の解放を謳った…」と紹介されたような。その言葉に惹かれて聴き始めたところ…。
透明感ある声で歌い上げられるメッセージ性の高い歌詞に、一気に引きこまれてしまいました。作詞はSuperflyご本人、越智志帆さん。まずは歌詞の紹介を。
遠くに伸びる影 夜の波が消した
涙を流したなんて 気づかれないままに
心を捨てるくらいなら 傷付く方がマシさ
冷たい風を切って 逃げるように走る
いつかこの雫は 宝石になるのでしょう
美しい心に生まれ変わる そう信じて
世界で一つの 輝く光になれ
私でいい
私を信じてゆくのさ
遠回りしても 守るべき道を行け
私でいい
私の歩幅で生きていくのさ
誰かをうらやむのは 避けられない心情?
誰かをゆるすのは 難しい心情?
ないものを探せば 数えきれないけれど
ゆっくり愛してみよう 私というこの命を
世界で一つの 輝く光になれ
明かりのない
明日を迎えたとしても
悲しみの先に 孤独が押し寄せても
息をしてる
今日も息をして 生きてる
世界で一つの 私に幸あれ
涙に幸あれ 明日に幸あれ
世界で一つの輝く光になれ
泣いてもいい
私を歩いてゆくのさ
涙は頬を 流れる星のようさ
私になれ
私を叶えて生きていくのさ
いつの日も
いつの日も
真っ正直過ぎて、不器用にしか生きられない女性が目に浮かぶよう。そうした女性を励まし、力強く背中を押す曲だなぁと思いました。
どのフレーズも強く胸に迫ります。なかでもリアルなのが「私でいい」の一節です。
助詞の大切さはよく言われることです。これが「私がいい」だったら、まったく違うニュアンスになってしまいますね。
私はまったくもって「私がいい」わけがなく。まわりを見ては、もっとあんな風であれたら、と願うことがたくさんあります。外見、内面、置かれた環境…。
けれど現実はいかんともし難いことばかり。無駄な葛藤を長年続けてきたものだなぁと思います。
ないものを探せば 数えきれないけれど
ゆっくり愛してみよう 私というこの命を
当たり前過ぎて気付かずにいました。私というものは「命」そのものなんだということ。
私がどんな人間であれ、私の命はただ一つ。まさに「私でいい」。「ゆっくり」なら愛していけるかも。私という命を。
私になれ
私を叶えて生きていくのさ
なんてシンプルな言葉でしょう。 本当にありたい自分は、実は既に自分の中に存在している。人生はそれを叶えていく行程なんじゃないか。そう思い始めていたこのごろ。これこそが私にとって、人生の究極の目標です。
けれど決して簡単なことではありません。諸々のことに気を取られ、叶えるべき「私」を見失いがち。自分を過小評価したり。自分で自分にブレーキをかけたり。
心を捨てるくらいなら 傷付く方がマシさ
冷たい風を切って 逃げるように走る
こんな強さが必要なことも。
遠回りしても 守るべき道を行け
泣いてもいい
私を歩いてゆくのさ
こんな忍耐がいることも。
世界で一つの 輝く光になれ
明かりのない
明日を迎えたとしても
悲しみの先に 孤独が押し寄せても
息をしてる
今日も息をして 生きてる
壮絶…。だけれど…。なんて希望に満ちた言葉でしょう。生きるって、こういうことなのかも。
誰しも、いつかは果てる命。こんな風に畏れることなく、自分の命を生き切れたら…。生半可なことではないけれど、そうありたい。
世界で一つの 私に幸あれ
涙に幸あれ 明日に幸あれ
世界で一つの輝く光になれ
多様化の今、ことさら女性、女性ということにはご批判もあろうかと思います。が、やっぱりこれは女性の心の解放を高らかに謳われた曲に、私には思えます。
そして、タイトルの「Beautiful」がいいですね!
このブログを書くにあたり調べていて、Superfly、越智志帆さんのコメントを見つけました。
「自由で自分らしくというのは、いつでも難しいこと。誰かに愛を求めるのではなく、かっこ悪くても、コンプレックスだらけでも、自分自身が“私”を大好きでいられることが、とても大切なことのように思います。自分自身を大切にして、周りの誰かを今よりもっと大切にできますように、そんな願いを込めた曲です」
(ORICONニュースより抜粋)
見事に表現されたことに驚くばかりです。
不思議と、その時々の思いにぴったりの曲に出会うもので。そうした曲が、その時々の私の応援歌となってきました(ブログ風の笛…)。
「Beautiful」。ただ今の私の応援歌です!
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