店のこと
2016年03月16日
働きたい!
気付いていただいているお客様もいらっしゃるでしょうか? 昨年10月からの大学生のアルバイトさん、さなさんに続き(ブログおぉきに)、今年1月から若いママさん3人が日替わりで来てくださっています。
店頭やホームページで募集するもなかなか見つからないなか、常々素敵だなと思っていたお客様に紹介をお願いしたところ、思いがけずもご自身が来てくださることに。しかもお友達を誘って。願ってもないことでした。
まだ幼稚園児がおられるママさんたち、来ていただける時間は限られます。それでも働きたいという思いをお持ちとのこと。どんな条件より、その思いが一番大事なんじゃないかと、お願いすることにしました。
幼稚園の行事や、子供さんの病気の時などは、ママさんチームで代わり合って。うちも忙しい時、のんびりの時と様々。お互いに相談しながら臨機応変にやってていきましょうという、ゆるい感じでのスタート。明るく素敵な皆さん、仕事のみならず、私の精神的支えにもなっていただいています。
結婚を機に、勤めていた会社を当たり前のように退職した私。当時は一般的なことでした。間もなく出産、育児の始まり。子どもが成長してからも、自分が置かれた状況を考え合わせ、家庭人として暮らしていくのがいいと思っていましたし、自分になにか出来るとも思っていませんでした。
そうして選択したのが「ほぼ専業主婦」のスタイル。家庭を中心に置きながら、ささやかでいいから、なにかしら自分を表現できること、打ちこめることを見つけたい。あれこれ模索し、手を出しましたが、結局どれも中途半端。いつも不完全燃焼な自分を持て余していたように思います。
思いがけず店を始めることになり、必要に迫られ始まった仕事中心の生活。自由な時間はなくなり、心身とも休まらない毎日に。それでも「ほぼ専業主婦」だった頃を懐かしく思うことはあっても、戻りたいと思うことはありません。忙しく働いている今がいい。
私は働きたかったんやなぁ。
今思うと、自分の置かれた環境や、自分の能力に、私自身が枠をはめていたのではなかったか。自分で自分を不自由にしていたような。
どうしたって制約のある女性のライフスタイル。そのなかでも、持てる力をいかんなく発揮し、自分らしく働ける場があるといいなと思います。主婦能力はとても優れたものだと、私は思っています。本人自身が気づかないまま、まわりからも評価されないまま埋もれている能力が、世の中にはいっぱいある気がしてなりません。もったいない!
子育て中のママも、介護中の男性も、若者もシニアも、ハンディキャップを持った人も、働きたいと思うひと誰もが、その人らしく働ける世の中であればいいな。職業に貴賤などなく、誰もが正当に評価される世の中であってほしい。
大学生のさなさんは、春から地元に帰って就職とのこと。大きな助けになってくれた彼女、残念ではありますが、お別れです。
アルバイトさんの歓送迎会を催すこと。それは「しののめ寺町」開店以来の夢でした。写真はまさにその夢が叶った時のもの。夢に描いていた以上に素敵な会となりました。
新たに縁あって一緒に働くことになった方たち、ゆきさん、めぐみさん、まりさんです。仕事ではありますが、どうせなら楽しい時間を共有していきたいと思っています。皆様もどうぞよろしくお願いします。
なお、さなさん卒業に伴い、土日に入っていただける方を急募しています。私たちのお仲間になってくださる方、ぜひご一報ください。