店のこと

2014年07月21日

願えば、叶う?

スポーツ選手や成功をおさめたひとが、願い続ければ夢は叶う、と話されることがあります。優勝後のインタビューや雑誌の対談などでしょうか。影響力のある方の言葉は説得力があり、たちまち世の中に流布します。

天邪鬼な私、いつも本当にそうかなぁと思います。夢が叶ったひとが語れば、そりゃあそうでしょう、って突っ込みたくなります(笑)。ひと握りのそうしたひとの向こうには、どんなに願い続けても叶わなかった無数のひとがいるはず。夢が叶わなかったひとには、語る場も与えられないんだよぉ、なんて悪態をついたりして(笑)。

常々そんなことを思っている私がひっくり返るような出来事がありました。

開店以来、日々のあれこれをブログやfacebookで発信していますが、最近、起業間もない女性からよく連絡をいただくようになりました。正直過ぎるくらい正直に書いている内容に親近感を抱いてくださるようで、私が参加している交流会に連れて行ってほしいと頼まれることも。

お世話になるばかりだった私が、少しでもお役に立てることがあるなら、こんなうれしいことはありません。さっそくご一緒することに。初めての場に緊張されている姿に、かつての自分が重なります。「いい方ばかりなので大丈夫ですよ」なんて声を掛けながら、私、先輩面してる、っておかしくなったりして。開店から2年と少し、拙いながらも確かな時間を重ねてきたんだなぁと実感するこのごろです。

先日、そうした女性の一人からからいただいたお礼のメッセージが、こんな言葉で締めくくられていました。

「なりたいと思っていたら、なれますよ!」とおっしゃった言葉がうれしかったです。

不安や希望を語る彼女に、私が掛けた言葉のようです。えぇ、私、そんなこと言いましたっけ? 記憶をたどれば、あぁ、言った、言った、確かに言いました。ひぇ~、私がそんなことを言うようになったとは。悪態をついていたこの私が…。気恥ずかしくて、ひっくり返った次第です。

私が彼女に掛けたという言葉、思わず知らず口をついて出たものですが、決して口から出まかせを言ったわけではありません。そのとき、間違いなく思ったことです。

振り返れば、起業を決めてから今まで、その時々に願ったことは確かに叶ってきたように思います。望んだものが手に入り、困ったところに手が差し伸べられ、描いたイメージが形となっていく…。なにもなかったところから、気づけば、こうして店を営んでいる今があります。

願えば、叶う? 上っ面だけで願ってもダメだったと思います。心の底から願うこと。実現した時のイメージが自然に浮かぶくらい強く強く願うこと。そこまで強く願うのは案外難しく、エネルギーの要ることです。きっと切羽詰まっていたからできたのでしょう。なにしろ、あとがありませんでしたから。そうした経験が、先の言葉になったと思われます。

願いは結晶のように小さなかけらの集まりかもしれません。ひとつひとつ叶えながら、絶え間なく進んでいくのかも。これからも、どうしたら強く願い続けられるだろうと考えます。

信じること。実現するにふさわしい自分であるとひたすらに信じること。

自分を信じられなければ、心が揺らぎます。心が揺らげば、強く願うことはできません。自分を信じること、それが今の私に一番必要なことだと感じています。とても難しいことですが。

全力で自分を信じてみよう!

そう心に誓つた今日、京都は梅雨明け。いよいよ夏本番です。

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