店のこと
2013年05月11日
ジョー岡田さんのこと
店には、毎日、様々なお客様が来てくださいます。そうした皆様とお話しさせていただくのが、なによりの楽しみです。短い会話のなかにも、その方その方の人となりが垣間見え、人って一人一人がユニークな存在なんだなぁと実感します。「しののめ寺町」にお越しくださるお客様は、ことのほか個性を大切に、前向きに生活を楽しんでいらっしゃる方が多いように思います。
なかでも、とりわけユニークなお客様といえば、ジョー岡田さんでしょう。日本最高齢の通訳ガイド、ちょんまげヘアーがトレードマークの自称「サムライジョー」さんです。主に外国の方対象にユニークなツアーを開催されています。
ここ寺町は日本らしい、京都らしい店が軒を連ねていて、ツアーの通り道になっています。「しののめ寺町」にも毎回お立ち寄りくださり、じゃこ山椒をご試食、私たちも束の間の異文化交流を楽しませていただいています。
クライマックスはジョーさんのサムライショー、最近、近くの下御霊神社の境内で行われるようになり、私も初めて拝見することが出来ました。息を呑む迫力で、是非とも一見の価値あり、です。
ジョーさん、今日5月11日が誕生日、おん年、なんと84歳!
今日も雨のなか、大人数での楽しいツアーが行われました。
ツアーの日は早朝、舞鶴のご自宅を出発。七つ道具を積んだ車を自ら運転、京都市内まで3時間近くのドライブです。毎回、各国からのお客様を連れての案内はサービス精神いっぱい、その合間に緊迫のショーの実演、そしてまた3時間近くかけての帰宅…。ジョーさん、その間、ずっと笑顔で楽しそう。その体力気力、動体視力には驚くばかりです。
商売は体が資本、病気や怪我などあっては、たちまち立ち行かなくなります。ちょっとしたトラブルも命取りになりかねず…。私、先をあれこれ案じては、あと何年頑張れるかなぁ、なんて、時に弱気になることも…。
数えれば、ジョーさんの娘ほどの年齢です。こんな弱気な根性は、ジョーさんのリンゴの空中斬りよろしく、叩き斬ってもらうのがよさそうです。 (笑)
立ち姿がそのまま生き様のような、人生がそのままパフォーマンスのような、唯一無二の人、ジョーさん。
こんな風に、他の誰でもない自分、他の誰でもない人生を送りたいものだなぁと思います。 いつも笑って。まだまだ修行が足りませんが。