家のこと
2012年08月28日
毎日 あの世へ旅支度
永らくの夏季休業をいただき、ありがとうございました。
久々にとれた自由な時間、私がなによりしたかったのは家の中の整理でした。せっかくの休み、大好きな旅行でもと思わないではありませんでしたが、それより、やっぱり、家の中の整理でした。(笑)
たいていの人はそうだろうと思うのですが、私もなんの根拠もなく「まぁ日本女性の平均寿命くらいまでは生きるやろう」という設定で、おおざっぱな人生設計のもと日々を暮らしています。その一方で「人はいつ死ぬかわからへん」という漠然とした不安も併せ持っています。
ただ、いろいろな人の話と照らし合わせて考えるに、私は比較的「死」を身近なこととして意識しているようです。今のすぐ先に、あるいは今のすぐ裏側に「死」があるように思えてなりません。
決して悲観的なわけではなく、だからどうということでもないのですが、ただ一つ心掛けていることがあります。「死」が不意にやって来たときに、少しでも慌て方が少なくて済むよう、日頃から身辺を整えておくことです。
大層なことではなくて、要るものはきちんと仕分けて大切に扱い、要らないものは随時処分する、まあ、そんな程度のことです。
物と心は密接に連動しているようで、物が片付くと心もスッキリし、死の準備どころか生きる気力が生まれてきます。「断捨離」なんていうのが流行っているようですが、そうした効能があるのでしょう。
せっせと心掛けてきた習慣ですが、開店準備に入るあたりから危うくなっていました。取りあえず置いた物の上に、取りあえず物を置く。その翌日はさらにまた、そんな生活がもう数か月。雑然とした室内は、雑然とした心そのもののように思え、精神衛生上よくないこと極まりない状態でした。これはもう旅先で寛ぐより、片づけた方がよほどリフレッシュになるというものです。
やり出すとキリがないのが片づけですが、くたくたになっては台無しです。心が安定し始めたところで一段落。二度とここまで溜めこむまいと心に誓い、一年の後半に向けて、また頑張っていこうと思ったことでした。
お陰様で有意義な休暇となりました。
今後ともよろしくお願いします。